【パッケージデザイン制作実績】くま川鉄道の全線運行再開を応援する「くま鉄応援 ハヤシライス」
この度、くま川鉄道の全線運行再開を応援する商品「くま鉄応援 ハヤシライス」のパッケージデザインを担当させていただきました!
この商品は、令和2年7月に発生した「人吉豪雨」によって、鉄橋の流失や車両の浸水など大きな被害を受けたくま川鉄道が、ふたたび全線で運行を再開することを記念して、応援アンバサダーである熊本のタレント かめきちさんが企画・誕生させた商品です。
かめきちさんは、熊本のテレビやラジオで活躍するタレントさんで、自他ともに認める大の鉄道好き。くま川鉄道の応援アンバサダーとして、全線運行再開に向けたトークショーなどでも、くま鉄の魅力を発信されています!
X(エックス:旧Twitter):https://x.com/kumamotokame
Instagram(インスタグラム):https://www.instagram.com/kumamotokame/

▲ 似顔絵イラストは、ノゾエタカフミ描き下ろし
今回は、そんな想いから生まれた「くま鉄応援 ハヤシライス」と、そのパッケージデザインについてご紹介します!
完成したパッケージはこちら!

▲「くま鉄応援 ハヤシライス」の完成パッケージ

▲「大正ロマン」の雰囲気に、くま川鉄道の車両「田園シンフォニー」と車掌、はちべえトマト、原木しいたけのイラストが登場する表面
パッと目を引く表面と、開くと読み物になる帯紙。
くま川鉄道の風景や熊本の素材をたっぷり詰め込んだパッケージに仕上げました。
この商品は中身のハヤシライスも、こだわりがいっぱいあります!
レシピを考案したのは熊本県立南稜高等学校 食品科学科のみなさん。
JAやつしろの「はちべえトマト」と熊本県産の原木しいたけを使っていて、
和食乃 さんるーぷさんが監修、そして有限会社フーズ・ジョイさんが製造を担当されています。


熊本の食材と、地域のたくさんの人の想いがぎゅっと詰まった一皿。
その背景まで、手に取った方にちゃんと伝わるパッケージにしたい!というのが今回いちばんの目標でした。

- カメラ:SONY α7C II
- レンズ:TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6(A071)
こだわったポイント
1)大正ロマン風のテイストを取り入れたデザイン

パッケージ全体のテーマは「大正ロマン風」。
くま川鉄道が走る湯前線は、1924年(大正13年)に開業した大正生まれの路線。
そしてハヤシライスも、明治から大正にかけて親しまれるようになった“ハイカラ”な洋食のひとつです。
この2つをつなぐテーマとして、大正ロマンを選びました。
色合いや装飾でレトロな空気感を出しつつ、イラストは親しみやすいタッチで描き、
懐かしさと親しみやすさの両方が伝わるデザインに仕上げました。
表面は、商品名とハヤシライスの写真がパッと目に入るように構成。そのうえで、くま川鉄道の車両「田園シンフォニー」が走る風景や、はちべえトマト、原木しいたけ、かめきちのイラストを描き起こして、地域らしさをプラスしています。




「お土産として持ち帰りたくなること」
そして
「食卓に置いたときに、くま川鉄道や人吉・球磨の風景を思い出してもらえること」
この2つを意識して仕上げました!
2)帯紙の中面を「読み物」に
今回のパッケージは、二つ折りの帯紙を採用しています。
帯紙を開くと、商品の背景や関わった人たちの想いが読めるつくりになっています。
限られたスペースなので、写真や文章を詰め込みすぎず、順番に読み進められるように整理しました。

中面は、左側を「想い」、右側を「こだわり」のページとして構成。
左側には、主役のくま川鉄道株式会社をはじめ、
応援アンバサダーを務める熊本のタレント・かめきちさん、
レシピを考案した南稜高校 食品科学科のみなさん、監修の和食乃 さんるーぷさんなど、この商品に関わった方々のメッセージを掲載。
それぞれの想いやストーリーが伝わるようにまとめています。
右側では、「はちべえトマト」や「原木しいたけ」など使われている素材を紹介しました。
あわせて、アレンジがしやすく防災食としても活躍するといった、商品ならではのこだわりも伝えています。
商品名や料理写真だけでは伝えきれない背景も、パッケージそのものを読み物にすることで、しっかり届けられるんじゃないかなと思い、この形を採用しました!
▲帯紙を開くと、商品に込められた想いや素材の紹介を読むことができます
3)デザインだけじゃない!食品表示や仕様の調整まで
食品パッケージには、原材料名や内容量、賞味期限、保存方法、販売者、製造所、栄養成分など、載せなければいけない表示がたくさんあります。
つまり、見た目を整えるだけでは、商品として販売できるパッケージにしなければならない―
今回は、フーズ・ジョイさんや関係者の方々から届く情報を確認しながら、
食品表示に必要な項目を一つひとつ整理しました。温め方や注意書きも含めて、読みやすさと限られた紙面とのバランスを調整しています。
帯紙の形や折り方、レトルトパウチへの巻き方も検討し、印刷会社さんと仕様をすり合わせながら、印刷用データの作成から納品まで進めました。
商品の魅力を伝えること。必要な情報を正しく、読みやすく載せること。そして、実際に製造・販売できる形に仕上げること。
この3つをつなぐのも、パッケージデザインの大事な役割だと思っています!
ご協力いただいたフーズ・ジョイ様、上田印刷様 誠にありがとうございました!
全線運行再開の日、人吉駅前へ行ってきました!

そして迎えた2026年9月20日。
人吉温泉駅から湯前駅まで、ついにくま川鉄道の全線がふたたびつながりました!
この日は人吉駅前一帯で記念イベントが開かれていて、
会場内のくま川鉄道ブースに「くま鉄応援 ハヤシライス」が並んでいました!
たくさんの人が行き交う節目の日に、完成した商品を実際に手に取っていただく様子を直接見ることができました。
自分がデザインしたパッケージが、商品を通して地域のみなさんのもとへ届いていく…
その瞬間に立ち会えたことが、本当にうれしかったです!✨️

▲くま川鉄道ブースに並ぶ「くま鉄応援 ハヤシライス」
最後に…
人吉豪雨から約6年―
たくさんの人の想いがつながって、くま川鉄道はふたたび全線で走りはじめました。
そんな節目に、かめきちさんの想いや南稜高校のみなさんのレシピ、熊本の素材が詰まった商品のパッケージを担当させていただけたこと、熊本のクリエイターとして本当にうれしく思います。
これからも、デザインやイラストを通して、くま川鉄道や人吉・球磨の復興に少しでも貢献していけたらうれしいです!

私は、今回のような商品パッケージの制作も承っています!
「パッケージを作りたい」
「地域の素材で商品を立ち上げたい」
「資材や印刷までまとめて相談したい」など、企業様・自治体様・団体様からのご相談をお待ちしています。
商品の中身が固まる前の段階でも問題ありません。ご興味ある方はこちらからお気軽にご相談ください!


